関節や筋肉を使いすぎてしまい負担がかかっている状態を「オーバーユース」と呼びます。
仕事やスポーツなどで肩・腰を使いすぎており、痛みや重苦しさに悩んでいる方もいるでしょう。
この記事では、日常生活でオーバーユースを起こしやすい動作や、オーバーユースの治療法について解説します。
目次
■身体の動かしすぎで起こる「オーバーユース」とは?
オーバーユースとは、回復が追い付かないほど身体を使いすぎることにより、筋肉や関節などの組織に負担がかかっている状態です。
部活動で強度の高いスポーツを行っている方や、重作業で特定の部位を酷使する方に起こる場合があります。
オーバーユースになると、身体に以下のような症状が現れることがあります。
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・筋肉や関節の痛み
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・疲労感や倦怠感
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・組織の炎症による腫れや赤み
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・身体の動かしにくさ
また、オーバーユースの状態が長く続くことは、骨折などのけがに繋がるリスクを高める原因の1つです。
「野球肩」「ジャンパー膝」「腰椎分離症」など、さまざまなスポーツ疾患のほか、慢性的な肩こり、腰痛、関節の変形などを引き起こす場合もあるため、早めに解消することが好ましいです。
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■オーバーユースになりやすい日常生活動作
オーバーユースはスポーツに携わる方に多く見られますが、日常生活の中で起こる場合もあります。
オーバーユースを招く日常生活動作の例は以下です。
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・家事動作(洗濯や掃除)
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・育児(抱っこ)
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・スマホの使いすぎ
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・デスクワークのしすぎ
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・長時間の不良姿勢
たとえば、掃除で手に力を入れ続けたり、1日に何度も洗濯物を運んだりなど、日頃の家事動作の中でオーバーユースが起こる場合があります。
また、育児中の方は、お子さんの抱っこやお世話の繰り返しで、手や肘、肩、腰などにオーバーユースが起こることも珍しくありません。
このほか、長時間スマホやパソコンを使い続けること、ソファや椅子に長時間猫背で座ったりすることでも身体に負担がかかり続け、オーバーユースを招く可能性があります。
■オ ーバーユースは予防が重要
オーバーユースは、身体の使い方に気を付けたり、日頃から身体をケアしたりすると予防できます。
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・作業で負担がかかる前に休憩する
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・身体にやさしい姿勢を心掛ける
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・ストレッチや体操を習慣づける
長時間身体を使い続けたり、不良な姿勢を取り続けたりすることはオーバーユースに繋がります。
なるべく負担の少ない姿勢や動き方を身に付け、作業は長時間続けないよう、定期的に休憩を挟むことが重要です。
また、日頃からストレッチや運動を行うことも、オーバーユースの予防に繋がります。
作業に耐えられるだけの筋力や柔軟性を備えることで、オーバーユースを防ぎながら日常生活を送ることができます。
疲れがたまった場合は、身体をきちんと休める時間を作り、筋肉や関節の負担を減らすのもよいでしょう。
■オーバーユースの治療法
オーバーユースになってしまった場合、整形外科では以下のような治療を実施します。
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・安静
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・リハビリテーション
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・生活習慣の指導
オーバーユースになってしまった場合、まずは苦痛を感じる部位を使わないよう、安静を心掛けることが大切です。
サポーターやコルセット、テーピングなどを実施し、できるかぎり患部の負担を減らします。
また、安静中はリハビリテーションを実施するのも効果的です。
「物理療法」や「運動療法」などを実施し、組織の疲労や炎症の改善を促すことで、日常生活への早期復帰を目指せます。
さらに、医師やリハビリスタッフから身体に負担のかかりにくい動き方・姿勢のアドバイスや、組織を回復させるための食事・睡眠などの生活習慣のアドバイスを行う場合もあります。
■慢性的なオーバーユースには「PRP療法」も治療手段の1つ
オーバーユースがなかなか改善しない場合や苦痛が強い場合、再生医療の1つである「PRP療法」を実施するのも手段の1つです。
PRP療法とは、血液の中に含まれる「成長因子」を利用し、患部の炎症や損傷に対する回復力を高める治療です。
自分の細胞を利用する治療法であるため、副作用が少なく、比較的安心して受けられる生先端の治療法です。
採血とPRPの投与に注射を行うだけで治療が完了するため、手術に抵抗のある方でも受けられます。
慢性的なオーバーユースを抱えているものの、仕事や家事、スポーツを休むことができない方は、PRP療法を実施して痛みをやわらげるのも選択肢の1つとなるでしょう。
関連記事:手術しない膝・肘の治療「APS療法・PRP療法」のメリット・デメリットについて
■オーバーユースにお悩みの方は当院へご相談ください
オーバーユースはスポーツだけでなく、家事や育児、仕事などが原因で起こる場合もあります。
慢性化すると、痛みや疲労感を抱えながら生活することになってしまうため、早めの対策や治療が重要です。
『えさき整形外科リウマチ科』では、オーバーユースを改善するための治療や、予防方法のアドバイスを提供しています。
慢性化したオーバーユースに対し、再生医療をご案内することも可能です。
日頃から痛みや疲労感にお悩みの方は、お気軽に当院へご相談ください。