痛みや炎症の改善に効果が期待できる「体外衝撃波治療」をご存じでしょうか？

なかなか痛みが治らない、だけど手術はしたくないという方に対し、体外衝撃波治療は選択肢のひとつとなります。

この記事では、体外衝撃波治療の詳細や効果、治療の流れなどを解説します。

治療にかかる費用なども紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

■体外衝撃波治療とは 

体外衝撃波治療とは、機械から発する衝撃波を体の内部に伝え、組織の修復や再生を促す治療法です。

体外衝撃波治療は「体に傷をつけずに深部を治療できること」が大きな特徴と言えます。

手術をせずに体の内部を治療でき、外からでは改善するのが難しい痛みにもアプローチ可能です。

また、治療時間が短く済み、体への負担が少ないメリットもあります。

痛みがなかなか改善しない方や、手術をせずに治療したい方など、幅広いニーズに応えられる治療法となっています。

■体外衝撃波治療の効果

体外衝撃波治療で改善が期待できる痛みについて、詳しく解説していきます。

◎難治性の足底腱膜炎

治りの遅い足底腱膜炎（足の裏の炎症）に対して効果を発揮します。

立った時や歩く時、階段を昇り降りする時など、足の裏に体重をかけた際に生じる痛みを改善可能です。

難治性の足底腱膜炎に実施する場合は保険が適応されます。

足の裏の痛みに対し、保存療法で治療がうまく進まなかった場合は、体外衝撃波治療を検討してみると良いでしょう。

◎膝や肘の痛み 

膝関節や肘関節など、日常生活でよく使う関節の痛みに対しても有効です。

深い場所にも届く衝撃波を使用することで、関節の内部の痛みや炎症に対して効果を発揮します。

体外衝撃波治療は特に「腱」に対して高い治療効果が期待できるため、膝・肘の腱に炎症が起きている方は治療の選択肢のひとつとなります。

◎その他の痛みや疾患 

腱や関節の炎症以外にも、疲労骨折や軟骨の炎症など、幅広い疾患に対して治療を行えます。

• ・骨折

• ・肉離れ

• ・筋膜の炎症

• ・肩関節周囲炎（四十肩）

• ・半月板や靭帯の損傷　など

骨折の治癒を促進する効果も期待できるため、興味がある場合は治療についてご相談ください。

■体外衝撃波治療の種類 

体外衝撃波治療には「集束型衝撃波」と「拡散型衝撃波」の2種類があります。

集束型衝撃波は、衝撃波を深くまで伝えられる特徴があり、痛みや炎症が体の深部にあっても治療可能です。

これに対し、拡散型衝撃波は機器を当てた場所から広範囲に拡散し、浅い層の筋肉を治療できます。

当院で取り扱っているのは集束型衝撃波で、体の深部の痛みに対して使用します。

リハビリテーションや物理療法では対応できない場所も治療できるため、なかなか痛みが治らない場合は治療を検討してみてくださいね。

■体外衝撃波治療の流れ 

体外衝撃波治療は以下のような流れで治療を行います。

①診察や画像検査を行う

②治療が適応できる場合、治療の日時を決める

③予約した日に治療を実施する

治療自体は数十分ほどで終わるため、時間をかけずに痛みの改善を図れます。

治療後はすぐに帰宅でき、普段通り日常生活を送ることが可能です。

■体外衝撃波治療にかかる費用

体外衝撃波治療にかかる費用は、保険適用の有無と割合で変わります。

条件	自己負担額
保険適用： 1割負担の場合	5,000円
保険適用： 3割負担の場合	15,000円

難治性足底腱膜炎に使用する場合は保険適応となり、負担割合に応じた自己負担額となります。

それ以外の部位に使用する場合は自費診療となるため、医院によって費用が異なります。

■体外衝撃波治療は痛みが出る？

体外衝撃波治療では、内部にエネルギーを照射するため、人によっては不快感や痛みを生じる場合があります。

痛みを感じる場合は出力を調整し、なるべく不快感や痛みを感じないように治療することも可能です。

使用中や使用後に痛み・違和感を感じた場合は、医師や看護師、理学療法士にご相談ください。

■慢性疼痛にお悩みの方は体外衝撃波治療をお試しください

体外衝撃波治療は、体の外側から内部を治療でき、治療が長引いている痛みの改善も期待できます。日帰りで実施でき、手術のように傷をつける必要もないため、体に負担をかけずに治療することが可能です。

薬物療法やリハビリテーションを受けても痛みが改善しない方や、慢性的に痛みが続いている方は、一度治療を受けてみましょう。

『えさき整形外科リウマチ科』では集束型衝撃波を採用しており、深部の痛みや炎症に治療を行えます。

丁寧な検査と診断により、衝撃波以外にもさまざまな治療の選択肢を提案させていただきます。

体外衝撃波治療に興味を持った方、慢性的に痛みが続いている方は、ぜひ一度当院へご相談ください。