
ゴルフ肘を発症した方の中には「病院に行く時間がないから、自分でどうにかできないかな?」と思う方もいるかもしれません。
ゴルフ肘は、ストレッチやテーピングなどの自分でできるケア(セルフケア)で痛みがやわらぐ場合もあります。
ただし、セルフケアは方法や使用する道具が適切でなければ十分な効果が得られにくくなることもあるため、実施する前に正しい知識を理解しておくことが大切です。
この記事では、ゴルフ肘のセルフケア方法やポイントを解説します。
目次
■ゴルフ肘は自分で治せる?
ゴルフ肘は、ストレッチやテーピングなどの「セルフケア」を行うことで、症状がやわらぐ場合があります。
ゴルフ肘は「上腕骨内側上顆炎」と呼ばれる肘関節の炎症であり、手首や指の筋肉の使い過ぎで起こります。
特にスポーツや日常の動作(重い荷物を持ち上げる・雑巾を絞る・ペットボトルの蓋をひねる動作など)を繰り返すことで起こりやすく、運動のパフォーマンスや仕事の作業効率に支障が出る方も少なくありません。
セルフケアだけでは根本的な改善が難しい場合もありますが、コツを押さえて実施できれば、症状の緩和や悪化予防が期待できます。
関連記事:肘の内側が痛い!ゴルフ肘(上腕骨内側上顆炎)の原因と症状・セルフチェック
■ゴルフ肘に対するセルフケア
ゴルフ肘に対するセルフケアの手段として、主に以下のようなものがあります。
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・ストレッチ
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・マッサージ
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・テーピング
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・サポーター
◎ストレッチ
ゴルフ肘に対するセルフストレッチでは、手首や指を動かす筋肉がある「前腕」にストレッチを行います。
【ゴルフ肘のストレッチ】
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1.痛みのある方の腕を前に伸ばす
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2.手のひらを上に向け、反対の手で手のひらを持つ
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3.指を下に引っ張る
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4.前腕の筋肉が伸びるのを感じたら10秒キープする
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5.力を抜き、4~5回繰り返す
前腕の筋肉は肘の内側上顆に続いているため、ストレッチで緊張をほぐすことで、炎症や痛みが緩和する場合があります。
ストレッチは道具が必要なく、スポーツや仕事の合間に行えるため、痛みがある場合はこまめに行ってみましょう。
◎マッサージ
マッサージもストレッチと同様に、筋肉をほぐし痛みをやわらげる方法の1つです。
【ゴルフ肘のマッサージ】
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1.痛みのある側の前腕をテーブルやクッションに乗せ、力を抜く
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2.反対の手のひらの付け根で、肘の付け根から手首に向けて揉みほぐす
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3.2~3往復ほど繰り返す
マッサージを行う場合、力の入れすぎや長時間やりすぎることに注意が必要です。やり過ぎてしまうと筋肉に「揉み返し」が起こり、かえって痛みが強くなる場合があります。
指で押し込むと圧が集中し過ぎてしまうため、できれば手首の付け根や手のひら全体を使ってマッサージしましょう。
手で押すのが難しいと感じる場合は、ゴルフボールやペットボトルなどの道具を使用すると、全体を均等にマッサージできます。
◎テーピング
テーピングには、ゴルフ肘の原因となる筋肉を支え、動かした時の痛みをやわらげる効果があります。
テーピングを行う場合は、痛みが出現する肘の内側や、筋肉の流れに合わせて実施するのがポイントです。スポーツや仕事でどうしても手を使わなければならない場合は、一時的な補助として使用するのもよいでしょう。
ただし、テーピングは正しく貼らなければ効果が発揮されないため、専門知識のない方にはハードルの高い対処法でもあります。
◎サポーター
テーピングがうまく巻けない方や、もっと気軽に痛みを抑えたい方は、サポーターも選択肢となります。
ゴルフ肘のサポーターは、ベルト型のものが一般的であり、肘の少し下に巻いて使用します。
ベルトで締め付けることで筋肉を支え、手の動きに伴う肘の痛みを軽減するのが、サポーターを使用するメリットです。
ただし、サポーターはサイズが合っていなかったり、使い方や巻く位置が間違っていたりすると、適切な効果が得られない場合もあります。
また、締め付ける強さや肘を覆う範囲なども製品によって異なるため、自分の身体に合ったものを選ぶのがポイントです。
■ゴルフ肘は放置しても治るの?
ゴルフ肘は自然治癒が期待できる場合もありますが、医療機関を受診せずに放置するのは、あまりおすすめできません。
軽症のゴルフ肘は、一時的な安静や運動の制限などによって痛みが改善する場合もあります。しかし、炎症が強いケースや放置し続けてしまったケースでは、痛みで手首に力を入れられなくなり、日常生活に大きな支障が出る可能性も。
ゴルフ肘の痛みが出た場合は、なるべく早めに整形外科で検査を受け、治療が必要かどうか、確認してもらいましょう。
■ゴルフ肘は整形外科で専門的な治療を受けられる
ゴルフ肘の早期改善を目指す場合は、整形外科で専門的な治療を受けるのも手段の1つです。
整形外科ではゴルフ肘に対し、主に以下のような治療を行います。
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・薬物療法
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・リハビリテーション
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・テーピング
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・サポーターのアドバイス
消炎鎮痛剤の処方やリハビリ、専門家によるテーピングやサポーター選びなどを受けることによって、ゴルフ肘の痛みを緩和し、日常生活を過ごしやすくできます。
■ゴルフ肘を治すなら「PRP療法」も選択肢の1つ
ゴルフ肘の痛みをいち早くなんとかしたい場合や、他の治療を続けても効果が見られない場合には「PRP療法」も治療の選択肢の1つです。
PRP療法は、血液から採取した成分を利用し、自然治癒力や組織の修復力を高める「再生医療」の一種です。
高い鎮痛効果に加え、自分の細胞を使って治療できることから副作用のリスクが低い特徴があるため、近年ではゴルフ肘に対して実施するケースも増えています。
また、PRP療法は採血と注射のみで治療が完結するため、手術や入院治療に抵抗のある方でも受けられる点が魅力です。
仕事が忙しくゆっくり治療できない方や、家事・育児などで家を空けられない方にも適しています。
リハビリや薬の服用を続けても肘の痛みが引かない方、いち早くゴルフ肘を改善したい方は、PRP療法を検討してみてくださいね。
■ゴルフ肘を治療するなら整形外科にご相談ください
ゴルフ肘の方は、セルフケアを実施することで、症状がやわらぐ場合があります。ストレッチやマッサージ、サポーターの装着など、自分で行える範囲のケアを行い、肘の負担を軽減しましょう。
ゴルフ肘の早期改善を目指す場合、整形外科で治療を受けるのも選択肢の1つです。
『えさき整形外科リウマチ科』では、ゴルフ肘に対する専門的な治療やリハビリを提供しています。当院では「PRP療法」を始めとする豊富な治療選択肢から、ゴルフ肘の改善をサポート可能です。
肘の痛みにお悩みの方は、ぜひお気軽に当院へご相談ください。

